2024 年度 南ゼミ履修希望者への研究室案内


南がやってきたこと
 表向きの経歴・研究業績などについては人物紹介に載せていますので、そちらをご覧ください。
 これまでやってきたことをながめてみると、どうやら「考える」ということに興味をもつ人間のようです。たとえば、人間の直観的確率判断過程の研究は考えるプロセスの研究です。大学の授業評価の研究は、大学の授業を、丸暗記やテストが終わったらなにも残らないようなつまらない授業から、深く考え「身・実になる」授業にするには、どのような授業評価が有効なのかという興味からはじめています。
 三重大に移ってからは、クリティカルシンキングの研究をはじめました。「よく考える」というのは大学生にもっとしてほしいですね。この延長上で、思考を引き出す授業形式としてゲーミングに着目し、ゲームの開発や効果の検討に今一番興味があります。
 また、学生の卒論のニーズとして、青年期の研究も少しずつはじめています。たとえば、友人関係や恋愛(離れ)、幸福観などをこれまでに扱ってきています。これも、青年期に「悩む」「考える」ことですね。
 今後していきたい研究はおっとっと…(企業秘密)。

南がいまとくに興味あること
いずれもどこかがいずれもどこかが「考えること」につながっていると思います。
(1)クリティカルシンキング まさに「よりよく考えること」です。(クリティカルシンキングでやっています)。
(2)思考を刺激する教育方法としてのゲーミング ゲーミングという言葉ははじめて聞くかもしれません(認知発達心理学実践技法・教育心理学特別講義(再来年度からは「思考の教育」)でやっています)。講義形式よりもより参加の度合いや動機づけが高く、気づくとなにかを深く考え、なにかが身に付いているという形式の授業について勉強していきたいと思っています。
(3)青年期の問題 やっと「認知発達心理学研究室」らしいテーマがでてきましたが、大学生がしっかり考えるべきもっとも大事なことの1つが自身のキャリアについてだと思っています。考えるというより悩むというほうがぴったりきますが。卒論指導では「友人関係」などが多く扱われています。

学生にも理解できる手頃な図書など
(1)クリティカルシンキング
ここの推薦図書はたくさんありますのでこちらへ                                  
(2)ゲーミング
あそび?まなび!−“遊び”と“学び”はまったく同じ!? ゲームと教育の専門家二人が語るゲーミフィケーション教育(前編)−
有田隆也 (2011). ドイツボードゲームの教育利用の試み コンピュータ&エデュケーション,31, 34-39.
【ボードゲーム×教育】子どもがボードゲームから学べる3つのこと
有効性が実証されてきた「ゲーム手法の教育への応用」 教育とICT Online
ジェーン・マゴニガル 「ゲームで築くより良い世界」 TED
※字幕とtranscriptを日本語に替えることができます。
(3)青年期の意識・悩み
■阿部真大 2013 地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書)
■土井隆義 2008 友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)

南ゼミでできそうなテーマ/してくれるとうれしいテーマ
■基本的に心理学的手法であればテーマは問いませんが、日常生活や教育現場に関わる何気ない現象やこだわりを心理学的に料理するということをしてほしいと思います。とくに、考えること、あるいは考えることを鍛える、教えるに関するテーマであれば、より力になれるかもしれません。
■テーマについては、別に他の心理学ゼミと住み分けるということではありませんので、あまり気にしなくてよいと思います(お互い他ゼミ生からも相談があれば助言します)。ただし、みなさんの自立の度合いによってはその領域が得意な先生のほうが専門的な助言をえられやすいなどがあるかもしれません。他方、自分で研究を進めていけるのなら、テーマは問わないということです。
■他の心理学ゼミと比べて、南が得意かもしれない(わかりませんが)と考えられるのは、認知心理学、社会的認知、キャリア発達、青年期、ビジネス場面などでの広い意味での教育・心理学など?
■してくれるとうれしいテーマは、考えること、あるいは考えることを鍛える、教えることに関するもの(要するに、上に挙げてるようなテーマ)です。また、個性やこだわりが感じられるテーマは大歓迎です。

履修しようという方へのおねがい
■南ゼミは、学生が主体となって進めるゼミです。私はときどき口を挟むくらいです。研究テーマも学生がもってきたものを大事にしていきたいと考えています(実際、ゼミ旅行の行き先などは、私の意見がほとんど通りません(^^;)。なので、私が手取り足取り指導するゼミというよりは、教員は温かく見守るという表現のほうが近いのかもしれません。
■そのため、指示待ちの姿勢ではなく、お互いに高めあえる方に来てもらいたいと思います。

オフィスタイム
基本的に空いている時間はいつでも、遠慮なく来てください。1度に3人まで受け付けます(30分以内)。予約も可。Zoomも対応可です。

質問は下のフォームを使って送ってください(minami@以下はmie-u.ac.jpでも受け付けます)。近日中にメールでお答えします。

質問フォーム
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