レポートについて

 南は、レポートについて以下のように考えています。

・レポートは、「正解」を求めているのではありません。そこに至る論拠(思考プロセス)をきちんと示せることを求めています。したがって、いかに妥当な解答であっても論拠が不十分であれば減点することはありえますし、妥当とは思えない解答であっても論拠がある程度示せていれば高得点を与えることはありえます。
・レポートは、あるテーマに関して、複数の視点から(=客観的に)検討して、総合的な結論を導くものです。したがって、論点が1つしかないというのではとても十分とはいえません。また、根拠を示さないで論を進めていったり、論理が飛躍しているものも適切とは言えません。
・レポートは、基本的に感想文のような自分の思いを述べる場ではありません(上に書いたように、論拠を示さなければなりません)。したがって、「…であると思う」という表現を、結論に添える筆者の個人的見解以外で使うのは適切ではありません。
・レポートは、読み手に伝わるように書くべきものです。したがって、文が文法的に不適切であるのはいうまでもなく、論点が段落単位でまとまっていないもの(例:話があちこち飛んで段落として何を述べたいのかがわからないもの)に高い評価を与えることはできません。この場合、複数の段落に分けるべきです。
言うまでもなく、複数の意味に解釈できる多義文や1文ごとに改段するような書き方では、意図が読み手に正しく伝わるとは思えません。

こちらに、私もほぼ同意でき、かつ私よりわかりやすく的確にレポートの書き方について書かれているところがありましたので、読んでおくとよいでしょう。ここの著者も私と同年代の心理学者です(面識はありませんが)。

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